全力クボタイムズ

好きな音楽を中心にエンターテインメントについて書いていきます!

僕が思う欅坂46

 3ヶ月ぶりにブログを書きます。本当は今流行りの「香水」が売れた理由について書こうとしてたんですが、なんであんなに売れたのか全く分からなかったので没ネタにしました。

 話は変わって、10月13日を持って欅坂46が解散し、翌日の10月15日に櫻坂46として再スタートを切りました。これを機に、僕が思う欅坂46について記事を書いていきます。

 まず、僕は欅坂のめちゃくちゃ大ファンというわけではありません。ライブにも行ったことないし、握手会にも行ったことがないです。正確にはファンになったタイミングが遅すぎて、僕が欅坂の沼に片足を突っ込みかけた時には、平手友梨奈を含む主要メンバーが卒業してしまったあとでした。

じゃあ何故、僕が欅坂を好きになってしまったかと言いますと、去年の暮れごろからとあるアイドルグループにはまりました。

「日向坂46」です。

見事に釣られてしまいました。アイドル好きの友達からの死ぬほど「日向坂で会いましょう」を見せられた後、僕のインスタとyoutubeのおすすめ欄には日向坂の動画しか出てこなくなりました。そして彼女たちの軌跡を調べていくうちにとあることが分かりました。

日向坂46は元々欅坂46のアンダーグループでした。

正確に言うと別のグループではあったのですが、日向坂は「けやき坂46」という名前で約3年半活動していました。通称「ひらがなけやき」として活動してた彼女たちの楽曲は、欅坂がシングルを出す際にカップリングとして収録され、単発のシングルを出したことは今まで1度も無かったのです。そんな不遇の状況から彼女たちは快進撃をするのですが、このままだと日向坂の話になってしまうので、詳しい話はまた別の機会に書きたいと思います。そんなわけで、日向坂にはまったことをきっかけに欅坂のこと詳しく知っていくようになります。

 欅坂の存在は知ってはいました。音楽番組には必ず出るし、CMにも出てくるし、バイト先の有線からも彼女たちの歌声が聞こえてきました。嫌でも目に入るし、耳にも入る状態だったんですね。デビューシングルの「サイレントマジョリティー」がリリースされた時は、各方面の大人たちが大絶賛。一躍スターダムに躍り出るとシングルがリリースされるたびに何かと話題になっていた印象があります。「不協和音」がリリースされたときには、楽曲のクオリティの高さ、激しいダンスパフォーマンス、歌詞の内容も相まって、欅坂は独自のジャンルを突き進みトップアイドルに君臨します。この時の勢いは欅坂に興味なかった自分でもすごいなと思っていました。その後もある程度の人気を保った後、メンバーが文春砲を喰らったり、相次ぐ人気メンバーが卒業をし、デビューからセンターを務めた平手友梨奈も脱退をしてしまいます。いじめがあったという噂や、平手のドタキャンの数が多くなるにつれて、このグループ大丈夫なのかという不安もありながら、欅坂末期は良いニュースがほとんどなく終わりを迎えることになりました。

 様々な問題が起きながらも圧倒的人気を誇っていた欅坂46。僕が思う、欅坂が多くに支持された理由はこちらです。

欅坂(平手友梨奈)独自の世界観があったから。

一般的なアイドルは、可愛い衣装に、女心を表現したい歌詞にポップなメロディがついた楽曲、その楽曲を笑顔で歌う女の子たちというイメージが強いと思います。しかし、極稀にその固定概念をぶっ壊すアイドルが出てきます。その代表格といえば山口百恵でしょう。山口百恵は14歳でデビューしてから、過激で大胆な大人っぽい楽曲を多くリリースし人気を集めます。今じゃセクハラになりそうな気もしますけどね、その売り方が1970年代に見事にマッチしたのでしょう。今や伝説のアイドルとして挙げられる一人です。プロデューサーの秋元康は、方向性が違えど欅坂を平成の山口百恵にしたかったのではないでしょうか。そして平手友梨奈という一人の少女に山口百恵の面影を重ねたのだと思います。

欅坂のデビューシングル「サイレントマジョリティー」は、大人たちへの反発、何かに縛られずに自分らしく生きろというメッセージが存分に詰まった楽曲です。もう歌ってることが尾崎豊。夜の校舎窓ガラス壊して回ったり、盗んだバイクで走りだしてもおかしくないと思います。そこから、「不協和音」や「アンビバレント」、「黒い羊」など社会に対する不満や疑問を少女たちが歌うというギャップが多くのファンに受けることになります。あと曲が普通にかっこいい。ポップな曲調からロックチューンまで楽曲としてのクオリティも高く、坂道グループとしては唯一ロックフェスに参加するなど、アイドルとしてよりアーティストとして評価をされていました。それまでアイドル界のTOPにいたのは、AKB48ももいろクローバーZと、かわいさとPOPさを売りにしていたアイドルであり、欅坂46、そしてセンターの平手友梨奈から醸し出された独自の世界観は、アイドルオタクから一般人まで多くの人間を虜にし、ファンを獲得していったのだと思います。

 平手が抜けて、欅坂というブランドも捨てた彼女たち。しかし、ここから櫻坂46として多くの人間を巻き込み魅了してくれるかもしれません。心より応援してます。

 

 

100%の偏見で考えるKing Gnuが売れた理由

連休明けの月曜日ってなんでここまで体が重くなるんでしょうか

体が鉄のように重く、布団から出るだけでかなりの時間を要する

ただでさえ月曜日ってかなりの強敵なのに連休というパラダイスを得た後に訪れる月曜日はさらに強敵になって現れます

そこにはフリーザの第一形態と最終形態くらいの力の差があるんですよ

コロナのせいであまり外に出れないからほぼ家で寝てシコってを繰り返してました。だから余計月曜日を迎えた時にもう少し充実した連休過ごせば良かったなと後悔するんですよね。

そしてフリーザ最終形態との闘いを終えた僕は久々にKing Gnuを聴いてます。

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今じゃ知らない人はほぼいない令和を代表するバンドになったKing Gnuですが、なんで
ここまで売れたんでしょうか。この謎を紐解けば売れるバンドの方程式も分かるかもしれません。バンドマンになって印税暮らししてアイドルと付き合いたいと思ってる人はぜひ最後まで見てください。

 

①ビジュアル

印税暮らししてアイドルと結婚したいと真剣に考えたいと思ってるバンドマンのみなさん。残念ながらビジュアルに自信無い方はここで諦めてください。

しかし、ここでいうビジュアルとはかっこいいとかブサイクとかいう話ではなく、華があるとかオーラがあるとかインパクトが強いとかそういう話です。だからブサイクの君も華があれば大丈夫だ。立ち上がれ。サンボマスターを見習え

俺はサンボの山口さんはイケメンだと思ってるぞ。

いくら音楽は聴くものとはいえ、ライブに出たり、売れてテレビに出たり、MVを公開すると見映えってものが大切になるんですよね。

その点King Gnuはめちゃくちゃ華があると思います。4人で並んだ時の強者感がすごい。

ナミを助けるためにアーロンパークに乗り込んだ時の麦わら海賊団くらい華がある。

今は骨とかロボとかが仲間になって、華があるというよりは派手になってしまった気がする麦わら海賊団

バンドもただ派手で目立つ格好してればいいわけではなくて、派手さとは別の華が大事だと思うんですよ。これはアーティストだけじゃなくてお笑い芸人とか俳優や女優にも言えると思うけど。しかし、華やオーラというものは生まれもった物であり、1から身につけるにはなかなか難しいと思います。

頑張って身につけようとして、ルフィやゾロになりたいのに結局フランキーやブルックになって終わりというパターンもあるかもしれません。じゃあ華無いやつはどうすればいいんだと思ったその方。次の項目を見てください

 

②キャラが立っている

King Gnuはキャラが立っています。総立ちです。日本シリーズの巨人ファン、朝起きた時の男性器並みに立ち上がってます。

まずキーボードボーカル井口理。

めちゃくちゃ歌うまいし、声も綺麗なのにMステなどの歌番組でも暴れまくってネタにされてしまうこの男。普段ふざけてるのに、いざという時に真剣になるそのギャップがファンを集めてると思います。

だいたい女って銀魂の銀さん好きじゃないですか。普段ダラダラしてる銀さんがたまにいいこと言ったり、戦闘シーンだとめちゃくちゃ強かったり、そのギャップで人気あるんですよね。

もっと分かりやすくいうと映画版のジャイアンが優しくなる現象です。つまり井口と銀さんはジャイアンです。

次にギターボーカルの常田大希

楽曲のほとんどの作詞作曲を担当してるリーダー。この人は天才というより奇才というイメージ。そして華やカリスマ性は井口よりあると思う。この人が作り上げるクオリティが高い楽曲で人気を確実にしたKing Gnu。たまに歌番組で井口と戯れあったり、クールな感じから笑った顔が少年みたいとこちらも女性人気が高い人。

持ち前のカリスマ性とたまに出るギャップが男女問わず人気です。だってこの人仮に無能だとしても見た目から有能ですよ感漂ってるもん。ズルい

ベースを担当するのは新井和輝

 最初に挙げたアー写の中で1番地味な人

他のメンバーが濃いだけあって一見地味に見えるかもしれません。まあ、ベーシストってそういう生き物だしね

でもヒゲに眼鏡の井口、立ってるだけでカリスマ感が出る常田、そして派手な髪色のドラムの勢喜遊、こういう濃いメンバーに囲まれると1人くらいまともな見た目の人が必要だと思うんですよ。いい緩和剤的な、麦わら海賊団にウソップがいなきゃ成り立たないのと一緒です。そう彼はウソップ。

最後にドラム担当の勢喜遊

派手な髪色が特徴な彼。失礼だけどめちゃくちゃ遊んでそう。このコロナ騒動の中でもキャバクラとか行ってそう。でもめちゃくちゃ愛妻家。人を見た目で判断しない方がいい典型的なパターン。WANIMAと一緒のパターン。

最後の方は雑になりましたが、本当にキャラ立ちすぎでしょこの人たち。

何故キャラが立っているといいのかと言いますと。バンドファン、特に女性のファンは曲の良し悪しで追ってる人ってあんまりいないイメージです。めちゃくちゃ偏見だけどね。音楽好きな人だと、ここのサビが、メロディが、コード進行が、歌詞がとあーだこーだ言ってるイメージありますが、メンバーの見た目や性格を見てファンになってる人も多いのもまた事実。

King Gnuのメンバーのようにギャップが多いと尚更

めちゃくちゃ歌うまいのに歌番組だと暴れる

遊んでそうなのに愛妻家とか

漫画や小説のキャラクターかお前ら

そういうのを見てる人はMCでの一挙一動も見逃すこともなく、BUMPのライブ行った時も藤くんがモゴモゴ喋り出しただけで、藤くんが一生懸命喋ってると騒ぎ出す始末。音楽を聴けや

ここまで言ってますけど、別にそういうファンが悪いわけではないです。King Gnuはそういうファンをうまく味方につけたと思います。キャラ立ちしてるメンバーが多いことによって、推しができたりもしますしね。今はアイドルの話はしてません。バンドの話をしてます。

そういうファンほど物販でめちゃくちゃ金を使ってくれますしね。

でも華があるからとかキャラ立ちしてるからってだけで売れるわけではありません。それで曲がうんこみたいな歌だったら、うんこのままバンドは終わります。King Gnuの曲はめちゃくちゃ最高です。Vinylめっちゃ好きだもん。

とりあえず売れたかったらいい曲を作って

軌道に乗ったらキャラ付けを始めてみればいいんじゃないんでしょうか。女の子は思い切って僕っ娘とか始めてみたら?俺はめちゃくちゃ好きになる自信がある。

かなり雑にオチをつけました。それでは

お笑い芸人は世代分けされてるのに何故アーティストは世代分けされないのか だったら俺が決めてやる[後編]

⚠︎この記事は後半です

前回の記事はこちら

https://kkrock.hatenablog.com/entry/2020/07/13/205043

 

ここ最近仕事が忙しすぎてブログを更新する暇が無かった

前編を書いてから3日空いてしまいましたが改めて後編を書きます

お笑いは世代分けされてるのに何故アーティストは世代分けされていないのだろうかという疑問からこの記事を書き出しました。前編では第3世代まで書きましたが個人的にBOOWYブルーハーツ尾崎豊が好きすぎて結局その3組を称えて終わった。

今回は私欲に溺れることなくテンポ良く進めていきます。早速参りましょう

 

第4世代(1990年代)

主なアーティスト

B'z

Mr.Children

スピッツ

XJAPAN

JUDY AND MARY

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT

NUMBER GIRL

Hi-STANDARD

 

この時代は音楽の黄金期だと思ってて

バンドミュージックもこの時が1番輝いていたのではないかと思います

かなり絞りましたが上記のバンドの他にもGLAY、L'Arc-en-Ciel、THE YELLOW MONKEYBLANKEY JET CITYが活躍

この世代の特徴はB'z、Mr.Childrenスピッツなどのバンドがオリコンチャートの上位をシングル、アルバム共に独占しまくってる裏で、フジロックやロッキンなどのロックフェスがこの時期から開催を始め、そこでミッシェル、ブランキーナンバガなどの表立ってメディアに出なかったバンドがカルト的な人気を集めていたこと、

そしてXJAPANがヴィジュアル系を浸透させたり、ハイスタがメロコアを浸透させたり、ミッシェル、ブランキーの登場でガレージロックが日本でも浸透し、ナンバガの登場でオルタナティブロックが浸透し、ギターボーカルは全員テレキャスターを持ちだし、模倣犯が生まれまくったものです。

 

第5世代(2000年代前半)

主なアーティスト

BUMP OF CHICKEN

RADWIMPS

ELLEGARDEN

ASIAN KUNG-FU GENERATION

 

すごいメンツです。今や全員何かしら活動すればネットが大盛り上がりするバンドばかり

この世代の特徴は90年代後半のハイスタの登場によりメロコアバンドが増加しまくったこと

そしてそこから派生して生まれたジャンルが青春パンクです。

主なバンドは銀杏BOYZMONGOL800サンボマスターなどです。

メロコア特有のツービートリズムに大人になって聴き返すとめちゃくちゃ恥ずかしくなるような青臭さすぎる歌詞

そのストレートすぎる歌詞は当時の中高生に刺さりました。

そしてBUMP OF CHICKENの登場でさらに音楽界は変動を迎えます。

彼らが奏でる物語調の歌詞は当時の若者に刺さり、藤原基央から影響を受けた人間は前髪を伸ばしまくって、MCの時はボソボソと喋る

前髪伸ばしてるバンドマンは絶対藤原基央の影響を受けてると言っていいくらい影響を与えました。当時は本当にBUMPのパチモンが大量に発生してたみたいですね

心当たりある方は今すぐ前髪をその場で切り落としてください

 

第5.5世代(2000年代後半)

主なアーティスト

凛として時雨

9mm Parabellum Bullet

the telephones

 

よく考えたらお笑い芸人を世代で分けた人ってすごいな

俺には無理だ。こうやって小数点で無理矢理区切るのが限界だ。

5.5世代は残響系と呼ばれるバンドが流行った世代です。

残響系の由来はこの時代に売れた9mm Parabellum Bulletが所属してた残響レコードというインディーズレーベルが由来

なのでその時期に流行ったバンドは残響レコードだろうがなかろうが残響系という言葉で一括りにされてました。

説明しづらいんですよね残響系って…

簡単に言うと訳が分からない音楽…

とりあえず上の3バンド聴いてみてください。初見だと訳が分からない

でも耳に残る。ずっと残響し続けます。

だから残響系って言うのかもしれない。

 

第6世代(2010年代前半)

主なアーティスト

ONE OK ROCK

サカナクション

SEKAI NO OWARI

MAN WITH A MISSION

 

この時期は、オリコンチャートは嵐とAKBばかり、CDの売り上げは下がり曲じゃなくて握手券を買ってると揶揄される時代でした。

そんな中、バンド界ではワンオクが大躍進、今じゃ世界で活動する大物になりました。

そして常に進化し続けるサカナクションがブレイクしたのもこの時期、ダンスミュージックとロックを見事に掛け合わせた画期的なバンドでした。

そしてセカオワやマンウィズなど独自の世界観でブレイクを果たすバンドがブレイクしだしたのもこの時期から、狼とピエロ、一見色物だと思われるバンドが音楽性で評価される時代になっていきました。

 

第6.5世代(2010年代後半)

主なアーティスト

  星野源

  SHISHAMO

  WANIMA

  ゲスの極み乙女。

[Alexandros]

 

なんといってもこの世代の象徴は星野源でしょう

デビューの時期は第4世代の彼ですが、実は前々から評価が高いアーティストでした。2016年に「恋」が大ヒットしてから日本の男性ソロシンガーのトップに君臨したと言っても過言ではありません。

そしてSHISHAMOやドロス、WANIMAなどがCMソングをきっかけにブレイク

特にWANIMAは停滞していたメロコアブームを再熱させる大きなきっかけとなったバンドです。WANIMAのブレイクと同時に04limited sazabysやヤバイTシャツ屋さんなどのメロコアバンドもブレイクを果たします。

そしてゲス不倫で話題となったゲスの極み乙女。セカオワが流行って以降変わったバンド名を付けるのが流行った気がするんですよね、なんだよ「ゲスの極み乙女。」って、「ずっと真夜中でいいのに」って、曲名かよ

 

第7世代(2018~2020年)

 主なアーティスト

米津玄師

あいみょん

king gnu

Official髭男dism

 

現在の音楽界を賑わせる第7世代

2018年からにしたのは米津玄師の大ブレイクが影響しています。

彼の登場からすごく音楽界は変わったと思う。

特別大ファンでも信者でもないけど本当にそう思います。

元々VOCALOIDで曲を挙げていた米津玄師、ボカロP時代からその人気は凄まじく、顔出して歌ってもこんな売れるのかと驚きました。

彼のブレイクは今まで、ライブハウスで演奏したり、CDを手売りで売ってデビューしてた時代を大きく変えるきっかけになりました。今や多くのアーティストはyoutubeなどで音楽活動しています。インターネット発ミュージシャンの先駆け的存在であり、1番の成功者といっても過言ではないでしょうか

分かりやすく言うとHIKAKINみたいなものです。

そして、あいみょん、髭男、king gnuが米津の後を追うようにブレイクしました。3組とも個性はバラバラ、そして何か新しい

今の時代我々が求めてるものは流行ではなく目新しさなんでしょうね

これから先どんなアーティストが出てくるか楽しみです

ではでは

 

お笑い芸人は世代分けされてるのに何故アーティストは世代分けされないのか だったら俺が決めてやる[前編]

最近テレビを見てると大体の番組がお笑い第7世代特集!みたいなのやってるじゃないですか

まずお笑い第7世代って霜降り明星せいやがラジオで言ったことから広まった言葉なんですよね

けどその前からネットでお笑いを世代別に分けてる人も多くいて

多分せいやもそこから着想を得て自分たちのことを第7世代と言い出したと思うんです。

なのにアーティストには第7世代がいない

第7世代どころか世代分けされてないんですよね。

90年代とか2000年代で区切ってる人はいるんですけど第◯世代という分け方をしてる人は調べてもいませんでした。

なので自分が勝手に分けたいと思います。先駆者です。もし第7世代アーティストって言葉が流行り出したら先駆者である俺を崇めて奉ってください。

まずルールとしては

①芸歴関係無くアーティストがブレイクした年を基準に決める

②自分が知ってるアーティストかつ大衆が知ってそうな人を中心に選出

③バンド中心、アイドルはあまり出てこない恐れあり

こんな感じで進めていきます。

それでは参りましょう。

 

第1世代(1960年代〜70年代前半)

主なアーティスト

ザ・タイガース

ザ・スパイダース

ザ・ドリフターズ

 

やたらザ・が付くやん

この時はグループサウンズと呼ばれる音楽がブームでした。

この3バンド若い人で知ってる人はまずいないだろうし、ドリフターズってバンドじゃなくて芸人でしょ?って言いたくなる気持ちは分かります。

元々ドリフはバンドでビートルズの来日公演の前座を務めたこともあるくらいの人気を持ってたんですよね。そこからお笑いにシフトして伝説を作り上げることになります。

スパイダースはボーカルが堺正章

タイガースはボーカルが沢田研二

後にソロになって芸能界で輝かしい実績を残す2人がボーカルとして活動してました。

 

第2世代(1970年代中盤〜1980年代前半)

主なアーティスト

サザンオールスターズ

RCサクセション

松任谷由美

中島みゆき

長渕剛

矢沢永吉

はっぴいえんど

 

レジェンドばかりですね

この年代から演歌やフォークソングビートルズから影響を受けたグループサウンズから日本独自のポップとロックが生まれます。

当時は英語詩ばかりだったロックバンド、日本語の歌詞を多用する歌を作り上げて日本語ロックを作り上げたと言われるはっぴいえんど、メンバーを調べてみると全員その後の日本の音楽界に革命を起こし続けたメンバーしかいません。詳しくはググってくれ

そして今も前線で活躍するサザンオールスターズ松任谷由美中島みゆきらは今のJPOPを作り上げたと言っても過言ではありません。この人たちがいなかったら今のJPOPは大分違うものになっていたのかも

 

第3世代(80年代) 

主なアーティスト

BOOWY

THE BLUE HEARTS

尾崎豊

 

本当はもっとたくさんいるのは知ってますよ

ユニコーンジュンスカ松田聖子中森明菜みたいなスターアイドルもこの時代に活躍してました。

ですが、この3組に絞ったのは純粋に俺が好きなのと、後世に与えた影響がめちゃくちゃ大きいからです。

BOOWY氷室京介布袋寅泰を中心に結成されたロックバンド

メイクをして髪を掻き上げる派手なビジュアルはその当時とても新鮮でした。

そしてビジュアルに負けない音楽性、氷室の歌、布袋のギター、埋もれがちですがリズム隊の2人の実力もめちゃくちゃあるんですよ。

そんなスターバンドBOOWYはわずか7年の活動で解散。解散後も再結成する事はなくそのまま伝説になりました。

やべえBOOWYのこと書きすぎた。

ブルーハーツと尾崎についても語らなきゃなのに

気を取り直して伝説のパンクバンドのザ・ブルーハーツ

 こちらも後世に与えた影響は大きく、パンクを全国区に持って行った功労者でもあります。彼らの音楽は何かに大して怒りをぶつけるだけではなく、時にやさしく寄り添ってくれる、聴くと元気になれる名曲をたくさん作りだしてきました。

今でも多くの方々にカバーされたり、CMなどで耳にすることも多いのではないでしょうか

そして尾崎豊

盗んだバイクで走りだし、夜の校舎窓ガラスを壊して回った10代のカリスマと呼ばれた男

26歳という若さでこの世を去りましたが、死後20年近くたった今でも、多くのアーティストに影響を与え、愛され続けているアーティストです。

自分が最初に知ったのは中学生になりたての時、不良ではなくどちらかというと不良を怖がりなるべく避けていた人間でしたが尾崎は好きでした。

彼のまっすぐな大人に対する感情は、思春期に聞くと心揺さぶられるのですが、大人になった今でも共感することばかりです。

BOOWYがいて、ブルーハーツがいて尾崎がいて、この時代に青春時代を送っていた人たちをすごく羨ましく思います。

この時代で思春期を迎えていたら自分はどんな大人になっていたのでしょうかね、

てなわけで今回は長くなったのでここまで

第4世代~第7世代は後編で紹介します。

個人的名盤紹介① ASIAN KUNG-FU GENERATION「君繋ファイブエム」

好きなアーティストだとアルバム単位でしか聴かなくなってしまうのですが

個人的に好きなアーティストのアルバムを定期的に紹介していこうかなと

そんな企画の記念すべき第1弾は

 

ASIAN KUNG-FU GENERATION

1stアルバム「君繋ファイブエム

 

思えば小さい時に見てたアニメはだいたいアジカンが歌ってたし、大学入ってからはアジカンコピーバンドをメインで活動してた。

そんな個人的に色々と多感な若い時期にはだいたいアジカンの曲があったんですよね

まずアジカンといえば「リライト」「ソラニン」とヒットを飛ばしまくり、今では大型のフェスで毎回トリを務める実力人気共に申し分ない人気バンド

そんな彼らが1番最初に出したアルバム「君繋ファイブエム

僕はアジカンの中でこれが1番好きなんですよ

若さの衝動をそのまま詰め込んだ曲たち

その衝動が音になって、歌になってドカンと腹を殴られる感じ

これが堪んないんですよね。2003年にリリースされたのに未だに新鮮に聴こえる。2000年代前半にデビューしたバンドの中でも正統派ロックのお手本のような作品だと思います。

当時はボーカルのごっちこと後藤正文が理系大学生のような見た目をしてて、そんなパッと見陰キャみたいやつが叫んだり、吠えたりするギャップが当時は受けたのかなと思います。

今は考古学者みたいな見た目になってしまったけどね

早速曲解説していきますけど全部で12曲もあるので抜粋して紹介していきます。

 

①フラッシュバック

フラッシュバック

フラッシュバック

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1曲目にふさわしい曲

聴いた瞬間ライブが始まったのかと錯覚してしまう。

アルバムの1曲目ってすごく大事だと思ってて全体の流れを作り出すのにすごい重要だと思うんです。

野球でも1番打者が出塁したらチームが盛り上がり有利に働くし、その次に2番バッターが送りバントなどで確実に得点圏にランナーを進ませる。

フラッシュバックはすごい1番バッターだと思います。足も早くて、選球眼も良くて、ミートもいい。イチローですね

イチローで出塁させたら次は機動力のある2番バッターの登場です

 

②未来の破片

未来の破片

未来の破片

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2番バッターが送りバントをするかと思ったら場外ホームランを打ちました。

こっちはてっきり仁志とか石井琢朗あたりが来ると思ったのにラミレスがやってきた感じですね。ゴリゴリのパワーヒッターがここで出てきます。

この曲はフラッシュバックと繋がってるんですよね。その繋ぎ方がもう完璧

曲間が無くて繋がってるのってアルバムならではの醍醐味だと思うんですよね

ベスト盤やシャッフル再生だと味わえないこのドキドキ

聴いてると自然とテンションが上がっちゃうんですよ。

ちなみにこの曲はアジカンのメジャーデビューシングル。

冒頭でも言いましたが若さ故の衝動がこの曲にはめちゃくちゃ入ってるんですよ。

聴けば分かる

マジで分かる

今はある程度年齢を重ねてここまで青臭い曲を作らなくなったんですけどやっぱりこういう曲は20代で無いと作れないんだなと改めて思わされます。

歳を取ると価値感とか変わりますからね

そりゃボーカルの見た目も変わるわ

 

N.G.S

N.G.S

N.G.S

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無念ですが飛ばしに飛ばして8曲目N.G.Sです。

この曲のタイトルの正式名称は

Number Girl Syndrome」

NUMBER GIRLとは1995年から2002年まで活動してたロックバンドで、2019年に再結成を果たし今も現役で活動してます。

タイトルの通りナンバーガールことナンバガから影響を受けまくったこの曲

ギターのサウンドや、歌い方、拍の取り方、リズムなど確かに影響を受けたんだなというのが伝わるんですが、この曲のすごいところはしっかりアジカンらしさを残してること

ナンバガから影響を受けたバンドってやっぱりナンバガっぽいってなるのは当たり前なんですけどナンバガっぽいだけで終わってしまうんですよね。そのバンド本来の持ち味や個性が分からなくなり、普通ならパクリとまで言われてしまう。

そこに自分たちらしさを見事に入れ込んだこの曲。簡単そうに見えて中々できない技です。

 

⑪君という花

君という花

君という花

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アルバム11曲目のこの曲は多分収録されている中では1番有名なのではないでしょうか

ライブ定番曲であり、聴くと体が踊りだす人も多いのでは、その秘密はこの曲のリズムに関係してると思うんですよね

四つ打ちというリズムがあるのはご存じでしょうか

主にダンスミュージックで使われるこのリズム

あまりバンド界では浸透していなかったのですが、KANA-BOONが「ないものねだり」などの曲で多用し今ではバンド界でも定番になりました。

KANA-BOONのブレイク以降四つ打ちを使いだすバンドが増えて一時期売れてる若手のバンドは全部リズムが四つ打ちだと言われていました。KEYTALKフレデリック等数えたらきりがありません。

そんな四つ打ち楽曲、KANA-BOONはあくまで流行らせただけで元祖は君という花なのではと思ってます。

実際KANA-BOONは影響を受けたバンドにアジカンを挙げてるので間違いではないのかと

飛んだ言いがかりですけどそういうことにしときます。

シンプルな構成の楽曲が続いたあとにこういう曲を持ってきたというのはデビューアルバムにしては完成度が高すぎるし、やっぱ才能ある人間ってすごいなと素直に感心してしまいます。

このアルバムはインデーィズでは既に評価が高かったアジカンのメジャーデビュー作品ということもあって音楽関係者の中ではかなり期待をされた中でリリースされた作品なのですが、上がりまくったハードルを余裕で越えてさらに評価を得た作品となりました。

そのあとに彼らは名曲「リライト」をリリースし確固たる地位を築き上げるのです。

若さの衝動がたっぷり詰められたこのアルバム

是非聴いてみてはいかがでしょうか

 

君繋ファイブエム

君繋ファイブエム

 

今更だけどハヌマーンについて語りたい

東京の感染者が200人超えたらしい

そして梅雨は当分空けないらしい

朝は緊急地震速報で目が覚めたしこの国はそろそろ終わるのではないか

そんな一抹の不安を帰りの電車でハヌマーンを聴きながら思ってました。

ハヌマーン知ってますか?

2004年結成、2012年に解散したバンドで最近サブスクが解禁されてTwitterでちょっとした話題になってました。

解散してから8年も経つのに今でも話題になるバンド。それがハヌマーンです。

存在は大分前から知ってたけど聴き出したのは最近、何故か聴く気が起きなかったんですよね、でもサブスク解禁とともに聴き出したらもっと前から聴いてたら良かったと後悔しました。

それぐらい自分にとっては魅力的に見えたバンドなんですけど、ギターはナンバーガールから影響を受けたようなジャキジャキのテレキャスターと、スリーピースとは思えない音圧が聴いた瞬間襲いかかります。ポストナンバーガールと言われながら惜しまれつつも解散

音の話ばかりしてるけどこのバンドで個人的に聴いてほしいのは音では無く歌詞です。

このバンドのボーカル山田亮一が紡ぐ文学的な歌詞、どうやったらこんなの思いつくんだろうと驚きの連続です。

それでは紹介していきましょう。

 

アパルトの中の恋人達

アパルトの中の恋人達

アパルトの中の恋人達

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正直この歌は深すぎて、アパルト1曲で3個くらい考察のブログ書けるんじゃないかと思います。

とりあえず1回普通に聴いてみてほしい

そのあと歌詞を見ながら聴いてみてほしい

そしてもう一回普通に聴いてみてほしい

どうですか?いいでしょ?回数重ねるごとに変わるでしょ

自分は仕事から家の最寄り駅まで帰ってきてこの曲を聴きながら喫煙所でタバコを吸うのが好きです。なんかエモい気分になれる。

曲の内容はアパートに住んでいる男女のすれ違いを描いてるんですけどその描き方がかなり歪

戦争が起きたらどうしようとか非現実的なことを考える男

浴槽のお湯のことや明日の朝食のことなど現実的なことを考える女

同じ屋根の下で暮らす男女でこうも正反対な考えが生まれるもんなんですね。

確かに男は常に非日常を求めてる生物だと思っていて、授業中にテロリストがやってくる妄想とか誰もが1度はしたことあるでしょう。

自分も最近は、仕事辞めたらバンド組んでMステに出てタモさんに髪切った?って言われる妄想ばかりしてます。

その話を友達にしたらタモリ倶楽部で我慢しろと言われました。

タモリ倶楽部でも十分すぎるわ

対して女性は割と現実主義です。ロマンを求めるのは常に男。結婚するときに年収とか気にしだすのもやはり女性の方が多いイメージ

そういうのって恋愛観にも現れると思うんです。

そんな誰もが感じたことのある価値観の部分をオシャレに切り取ったこの曲

他にもこんな風に表現するんだと思った歌詞が

 

「誰も知らない所で

 虚しく色を変える夜の信号は

 まるで今の自分そのものだった

 もたげる首の角度までおんなじだった」

 

「守られるか無視される以外には

 用途のない夜の信号は

 ああなりたくないと思う女子そのものだった

 不憫そうな姿までおんなじだった」

 

信号機という身近かつ、身近すぎて忘れかけていたもの

信号機の使い方がここまでうまい人僕は知りません。

こちらも男性目線と女性目線で考え方が変わっている歌詞です。

こんなに文学的に男女のすれ違いを描いたロックバンド中々いないと思うし、曲を聴き終わったあとは1つの小説を読んだ気持ちになります。

是非とも聴いてほしい

 

若者のすべて

若者のすべて

若者のすべて

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もう一曲紹介します。「若者のすべて」という曲です。

最後の花火に今年もなった歌ではないです。あれも名曲だけどね

いつか気が向いたらフジファブリックのことも書きたいと思います。

曲だけ聴いてると何言ってるか分からないと思う。僕もそうでした。

これも歌詞を見ながら聴いてほしい。めちゃくちゃ深いので

この曲の冒頭は歌詞を見る感じ、電車の人身事故が起きたシーンから始まる。

電車を鉄塊と置き換える独特のセンスには脱帽する。そのセンスを俺にも分けてほしい。

人身事故を冒頭に置く曲と言えばあいみょんの「生きていたんだよな」が真っ先に浮かんできた。あまりにも淡々と片づけられる命、事故に大して大体の人間はお悔やみを申し上げるわけでもなく電車が遅れたことに怒り、苛立ってしまう。そのことに対しあいみょんは疑問に思ったのだが、山田亮一は死んだ青年に嘲笑われたと感じたのだ。

お前らは俺が死んだことで、予定が狂わされただろう。俺は一足先に幸せになるぞと言わんばかりに青年は嘲笑っていたのかもしれない。

そう考えると死は救済なのかもしれない。本当に死ぬのは良くないけどそのくらいこの青年は色々と追い詰められていたのだろう。

そこからこの歌は嘲笑われた「俺」の葛藤が始まります。

そしてラスサビ

 

「心で歌うな喉で歌え
 オンボロになって初めて見える価値」

 

オンボロになって初めて見える価値

葛藤の末にこの結論に行き着いたのではないのかなと

死ぬほうが幸せだという理論をオンボロになっても見えるものはあるんだと

 

「so that's killed me歌うのだ
 失望の望を怒鳴るのだ」

 

失望という字は失うという言葉と望みという言葉で成り立っています。

真反対の言葉同士で成り立っています。

失望を怒鳴るのではなく「望」を怒鳴る。

望みを失っただけなら失望だけを怒鳴ればいいのに何故「望」に着目したのでしょうか

それは望みを失っていないからだと思うからです。一見失ってるように見えても自分の中ではまだ消えていないぞと叫んでるように思えます。

この考察が当たってるか分かりませんがこの曲は人によって様々な見解が生まれそうですね。

自分はまだ終わってないから死ぬわけにはいかない。生きていれば望みも叶う。前半の議題を中盤で悩み後半で結論を出す。

アパルトの時も言ったけど本当に1つの小説を読んでいるようです。

これがハヌマーンの良さ

みなさんも情景を思い浮かべながらハヌマーンの世界を覗いてみては如何でしょうか。

社会人になってからsyrup16gばかり聞き始めた話

 

お久しぶりです。

前回の投稿から3ヶ月近くも空いてしまいました。元々自粛期間中に暇だしせっかくだからいろんな人に見てもらおうと思い始めたブログでしたが、自粛期間が空き仕事が本格的に始まるとPCを立ち上がる気力は自分の中に残っていませんでした。

何故、急にまた記事を書こうと思ったというと、働きだしてから理不尽なことで怒られ、仕事ができない自分に苛立ちが止まらない日々を過ごしていたのですが、あるバンドに救われてそのことを書きたいなと思ったからなんですよね、なので今回からは自分が書きたいことや思ってることをブログに書き漁っていきます。要は自分の自慰行為を温かく見守ってもらえればということです。

 

話が大きくずれましたが、自分が最近親の声より聴いてるバンド

syrup16g

ご存じでしょうか、バンド好きな人でも知ってる人はあまりいないイメージ

1996年の結成以来から活動休止を繰り返し現在も活動しているバンドです。

よく「メンヘラが聴くバンド」「鬱バンド」と言われますがあながち間違いではないと思います。歌詞に救いもなく、音も不穏、syrup聴いてる人なんて全員心が荒んでる人間しかいないです。陽キャEXILEを聴くように心が荒れ狂った我々はsyrup16gを求めてしまうのです。

いくつか曲を紹介していきましょう。これでハマったらあなたの心は荒んでいるので心療内科にでも行ってきてください。

 

生きているよりマシさ


syrup16g - 生きているよりマシさ (MV)

なんだこのタイトルはとまともな人間なら鼻で笑うでしょう。

最近のオリコンチャートの上位にこんなタイトルの曲入っていますか?

でも生きているより死んでる方がマシだなとぼんやりと考えた経験はほとんどの人が感じたことはあるはず。仕事がうまくいかなかったり、単位を落としたり、好きな女に振られたり、大切な人を亡くしたり等、

特にクラスや職場の片隅で存在を潜めている人間は最初から最後までこの歌詞が刺さると思います。

1番聴いてて救いが無いなと思った歌詞は

 

「君と居られたのが嬉しい

 間違いだったけど嬉しい

 会えないのはちょっと寂しい

 誰かの君になってもいい嬉しい」

 

嬉しいというワードを使ってはいるけどどうみても悲しいという感情を無理矢理抑え込んでるんですよね、無理矢理前を向こうとしているんだけどそのあとの歌詞に

 

「死んでいる方がマシさ

 生きているよりマシさ」

 

結局そこに行きついてしまうんですよね

どんなに前を向こうとしても前を向ききれない瞬間は誰だってあるはず。

この救いの無さ、救いのない自分に寄り添ってくれる感じがめちゃくちゃ好きなんです。曲を書いた本人は寄り添うつもりで作ったわけでは無いと思うけど・・・

 

天才


syrup16g - 天才

そういえばsyrupってPV全然公式から出してないんですね

心苦しいけど転載の動画で勘弁してください。天才だけに

ここ一番の面白ダジャレが決まったところでこの曲について語らせてください。

天才になれなかったり、才能に恵まれなかった人をテーマにしてる曲は意外とあるんですよ、BUMPの「才悩人応援歌」とかね

でもこの曲は「才能に恵まれなかった」というテーマに少し違うベクトルで切り込んでいる気がするんですよね。

 

「天才だった頃の俺にまた連れてって」

 

この1行に自分はグッときます。

人は生まれながら何かしらの天才だったと思うんです。でも年を取り、関わる人が増えて自分の世界が広がっていくと天才だった人は凡人になってしまうと思うんですよ。

学校で1番頭が良くても、運動神経が良くても、面白くても、学校という狭い空間だけでしか1番になれないわけです。もっと頭いい奴も面白い奴も世界が広がるとポンポン出てくるわけですよ。

自分は天才だと思っていたのに、自分は誰とも関わらなくても向こうから人が寄ってきたりして生きていけるはずなのに、

曲自体めちゃくちゃかっこいいのにこれを聴くと現実というものを叩きつけられるんですよ。

なのに何回も聴いてしまう。麻薬か?syrup16gはバンドじゃなくて麻薬なのか。

聴いても救われないのについ聴き入ってしまう。全部が全部救われないわけでは無いけれどそんなsyrupの魅力にあなたもどっぷり浸かってみればいかがでしょうか。